母乳育児をやめる選択をした話🍼
ある日両乳から出る母乳が雀の涙にメガ退化した話をするぜ…
出産直後に私は分娩台の上で助産師さんにTKBを抓られ、「あなたは吸い付きずらそうなTKBね!」と言われ初っ端から母乳育児への道にストレートを入れられ様なショックがあったんだが、まぁそれはよしとしよう。
産褥婦1番の難関、初乳を絞り出すクエストをクリアし、満足したのはつかの間、息子氏は生まれて1日足らずで母のTKBを拒み始めた。2-3口吸う事にこの世の終わりかと思わんばかりのギャン泣きをする息子氏、なんとかなだめつつTKBを押し込んだ。
吸ったら吸ったで吸い方に慣れてない息子氏、驚きの吸引力でOPIからTKBが別離するかと思ったよ。
パジャマに乳を戻す際、TKBが悲鳴をあげていたのを今でも覚えている…カッサカサのTKB…
退院し、里帰り中はね、母乳は出たの。
搾乳器使わなかったけど、絞ればピーって出たの。
吸わせた乳と反対側の乳からも母乳がポテポテ落ちてくるくらい。母乳パットを使えるようになったのが嬉しかった!
息子氏も息子氏で、TKBに慣れてきてくれたのか、含ませてれば母乳しっかり飲んでくれたの。1ヶ月近くはバッチリ飲んでくれた。だからTKBカッサカサになってもマッマは頑張った。
問題は義実家へ帰ってからだった。
義母も旦那も、どーせ母乳出ないだろ論。
帰ってきてTKBを含ませようとした瞬間に言われた一言がこちら、
「遺伝で出ないんだろうから、1ヶ月経っても満足な量が出ないなら諦めなさいね」
…オーマイ?!
オーマイパスタなの?
オーマイガーなの?
一瞬自分の耳を疑った。
そりゃ、義母も実母も母乳出なかったと聞いてたけども。
聞いてたけども。
そしたら、産後1ヶ月寝る間も惜しみつつ頑張ってきた私と息子氏の努力って一体なんだろうね。って、率直に思った。
母乳パットには、もう母乳は付着すらしてなかったよ。
ついでに言うと、その言葉は、私の努力を踏みつけた上に軽々とリフティングされ、トドメににボディブローを叩き込まれたような衝撃だった。
初っ端そんなパワーワードを聞かされて、言われ続けて、マッマの精神は風前の灯。
TKBあげる度に言われるからさ、もう一緒の時は乳を出すのも嫌になってね。
あげようとしても辛くなる一方で、息子氏も吸わなくなってしまったんだ。
哺乳瓶に逃げてしまったの。
そうしたら、ある時息子氏は乳頭混乱を起こしてしまいました。
人口TKBの方が、ミルクの出がいいんだよ、だから乳を吸わせようとすると嫌がってしまったの。
ショックだった。
何を言われても、頑張ってあげ続ければよかった。
環境が変わったせいにして、旦那や義母のせいにして、母乳をあげることを諦めてしまっていたんだよね。
そうしたら、なんだかだんだん悔しくなってきてさ。
次なる手はハーブティーを飲んでみた。
カレー粉を水に溶かしたみたいな味がするやつ。
あまり美味しいとは言えなかったけど、頑張って1週間飲んでみた。乳マッサージもやった。
少しずつ母乳量が増えてきた。
そしたらまたまたパワーワード。
「えっ、まだ諦めてないの?!いい加減諦めなよ、もう無駄だって…時間が勿体ないよ」
と。
わかるか。
この気持ちがわかるだろうか。
出ない乳を毎日マッサージし、
カレー粉味のハーブティーを毎日流し込み、
朝昼晩しっかり食べて水飲んで、
掃除洗濯炊事と家事をこなしながら息子氏の世話をして、
その間を縫って母乳のために努力する私の時間を、勿体ないと言われたんだ、
もう、悲しくて仕方なくなって、
その日の夜は息子氏を抱っこしながらわんわん泣いた。
息子氏もお腹減ってわんわん泣いてた。
ちなみにその日は旦那をスパへ泊まらせた。
次の日から搾乳器を使い始め、絞るとシャー!!と出るのを確認。
30分絞り続けたら20CCしか出なかった。
Twitterでママアカウントのツイートで、母乳が出過ぎて困った…というツイートを見て悲しくなったりもした。
なぜ出ないんだろう?って。
悲しくなりながら乳を含ませたら、パクっ!て吸ってくれた。
これが少しずつ続けばいいな…と思ってた。
しかし、息子氏の寝ぐずりが最高潮に達する日が連日続いて、とうとう眠れなくなった。
イライラして泣いてしまった。
その次の日、なんの前触れもなく母乳の出が悪くなった。
絞るとシャー!!ってでてたのが、ポテ…ポテ…としか出ない。
なぜ?水分は取ってたし、食事も申し分なかった、なのになぜ?と苛立った。
苛立ったのが最後。
翌日珠の姫様が子宮へやって来てとうとう母乳は閉じてしまった。
涙ほどの量しか出なかった。
振り返ってみると、おそらくストレスだったんだな、とつくづく思ったよ。
落ち着いて、穏やかに授乳出来ていればこんな事にはならなかったんじゃないかな。
授乳ってさ、母乳ってさ、母子ともに絆が深まる大事な時間なんだよね。
血を抜かれるような疲れがあっても、肌がカサカサになっても、大好きな赤ちゃんが自分の傍にぺたぁっとくっついて乳を吸う姿って愛しいんだよね。
今回私の母乳は止まってしまったわけだけど、いい勉強になったよ。
旦那さんや、家族の皆さんへ伝えたいことはさ、母乳の事は奥さん(嫁さん?)の好きなようにやらせてあげて欲しいの一択に尽きる。
頑張りすぎてノイローゼになっちゃうくらいなら、一緒に対策を考えて欲しいし、頑張ろうとしてるのを見ているのであれば、時間の無駄とか言うんじゃなくて、悔いのないようにねって声をかけてあげて欲しい。
何か出来ることある?って聞かなくてもいいから、とりあえず見守ってあげて欲しい。
何があっても、無駄だって言わないで。
遺伝で出ないんだろうから、なんて言わないであげて。
母乳神話を崇拝してるわけじゃないけど、やれるとこまでやらせてあげて。
(怪しい宗教やグッズなどにのめり込みそうな時はビンタしてでも止めるべきだが)
この決断を、「浅はかだ」とか「早すぎるんじゃないかな?」とか思う人も中にはいるだろうが、口には絶対出しちゃダメ。
思うことは勝手だが、決断したママはかなり苦しんだ末決意している。
その身勝手な言葉がママの言葉を刃物でズタボロにしてしまうということを忘れないでね。
そして断乳を決意したママさん。
断乳って、決めるまでに凄く葛藤があったと思うし苦しんだと思う。
よく頑張ったと思う、今後も張る胸が切なくなるだろうし泣きたくなるだろうとも思うけれど、自分が考えて考えて考え抜いた決断なら後悔は無いと思うんだ。
私は後悔がないって思えるようになりたい。
母は強し!
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